それは俺の中に存在するたくさんの“誰か”への復讐であって。


“誰か”に見せつけるためであって。


俺のためじゃないけど。


でも、それくらいの気持ちじゃないと俺はもう生きていたいとなんか思わない。


仲間と一緒にいることは楽しい。


でも、それだけのためにずっと生きていたい、とは思わない。


いつか終わってしまう人生に。


しがみついていたいとは…





「入るしかないよ。」





ユメが呟き、一番に中に入っていく。


その強い言葉に俺たちは驚いた。