「…わっ。」




いきなり話しかけられて、本気に驚いたあたしを見てヒカルくんは笑い転げた。


あははははは…


ヒカルくんの笑い声がテントに響く。




「もー。笑わないでよ。」

「…ごめん。あはっ、あははははは」




笑い足りたのか、目の端を拭いながらひぃひぃ言っていた。




「酷いなぁ。…そんなに面白くないいでしょ。」

「面白かったって。
あの顔、俺一生忘れねぇ。」




そう言ってにっと笑った。