─授業中─

ん────────!!


何よこの問題!!


全然わからないよ。


私の大嫌いな数字だし。


『空乃、この問題解いてみろ』



うっ!

こんな難問を解いてみろ?


わからない問題は分からない。


シャーペンを握り、紙とにらめっこで考えた。



『23』


へ?

葵が小さな声で答えた。

顔を伏せながら。



「2、23?」


『お!やるな空乃、正解だ!』



せ、正解!?

良かった。助かった。


それにしても、葵ずっと顔を伏せて寝てるのに、何で答えを教えてくれたんだろう…。