道案内は全部咲弥がしてくれている。 『そこ段差ある』 こう言うふうに言ってくれるから安心。 それに手、つないでいるから。 温かい手の温もりが伝わってくる。 目を閉じてても、咲弥がすぐそばにいる事がわかるの。 『着いたぜ☆』 「目開けていい?」 『うん』 ゆっくりと目を開けて、辺りを見た───