「教えてくれるの?」 咲弥の顔を見つめると、目をそらした。 と言うより逸らされた? 『そんな問題溶けねぇとかばかだな』 この嫌な言葉。 でも、嬉しいんだ。 もうすぐすれば、聞けなくなるから… 『教えてやる』 私は咲弥と席をくっつけた。 すごい近い… 触れそうなくらい。 『ここは、こうして…』 咲弥に言われた通り、ゆっくりだけど説いて行く。 咲弥は授業中いつも顔伏せて寝てるけど… じつは賢い。 いいなそんなに賢くて。