―保健室―

この学校の保健室は自由に使用していいから、先生はいない。

手当て用品は全てそろってると聞いた。

まず、唇切ってるから、まずくち洗ってもらい、消毒しておいた。


「ベッドで休んだほうがいいよ?」

『ダセーな…俺』



ベッドにうつむけで寝た咲弥。

頬が腫れてるから氷…

冷蔵庫から氷を何個か取出し、袋にいれしっかり結んだ。



「ちょっと冷たいけど我慢してね?」



咲弥の赤く腫れてる頬にゆっくり氷の入った袋を当てた。



『ありがとうな』

「いいよ」