「誤解されたままが嫌だったんだろ?自分は早瀬にああするしかなかったんだって言いたかったんだろ?」
愛澤さんは頷く。
「あれは本当の自分じゃないよって、だから嫌わないで欲しいと思って言っちゃったんだ」
なんで分かるの?って顔で俺を見る。
俺に嫌われたくないって思ってくれたのが嬉しい。
彼女の本意が理解できる。
『私、最初嫌われるような言い方して、後から弁解するようなこと言って……嫌われたくなくて言ったけど、結果的に嫌われるようなこと言ってたから分かってもらえないと思ってたのに……』
「アハハ、分かっちゃった〜」
茶化したように言って笑って見せた。
愛澤さんはどう反応したらいいかわからないようで戸惑ってる。
真面目だなー。
そこは笑って欲しかったのに。