遠くから声がした。
『絵梨子ッ!』
「し、おん…。」
向こうから走ってくる…紫音。
『ゴメンな!仕事が長引いて…。ケータイの電源も切れるし…、マジごめん!』
「よ、良かった。紫音になにかあったのかと思ったぁぁ。無事で良かった…。ホントに良かった。」
『絵梨子…。ゴメンな?こんな寒い中3時間もまたせて…。寒かったよな?』
「平気♪」
『嘘。メッチャつめてぇじゃん。』
紫音はあたしをギュっと抱きしめた。
「あったかい…。」
あたしもギュッと抱きしめた。
紫音が…愛おしい。



その後紫音とおそろいのストラップを買った。
初めてのおそろいのもの。
飛び跳ねたいくらい嬉しかったよ…。