「……どうしてここに?」
先に口を開いたのは
ケイだった。
「今日から、
ここに通うことになったの。」
まだ信じられなくて
よそよそしくなってしまう。
「びっくりしたよ。」
「私も…。」
何を話せばいいのか
わからない。
あんなにも
会いたい
と思っていた人が
目の前にいて
たくさん話したいことが
3年分の話が
あるのに、
頭が真っ白で
何も考えられない。
「ここ、暖かいから
座るといいよ。
俺はもう帰るから。」
「…うん…ありがと。」
そう言って彼は
出口に向かおうとして
振り返った。
「…これから、頑張れよ。」
……ッ!!!
彼は一瞬ニコッと笑うと
そのまま行ってしまった。