それから私たちは ずっと湖を眺めていた。 朝日が反射して 水面が宝石みたいに 輝いていた。 私は鞄からそっと カメラを取り出し、 隣に座るケイを カメラに収めた。 「撮るのは俺じゃないだろ。」 恥ずかしそうに でも嬉しそうに ケイは笑った。 「ここ、私たちだけの 場所だよね…?」 「もちろん。 他の誰にも教えてやんない。」 そうクスッと笑ったケイの笑顔。 私は一生忘れないだろうな と思った。