涙が邪魔をして
声が出なかった。
泣きじゃくる私を見て
ケイは慌ててた。
嗚咽が止まらない声で
私は精一杯言った。
「わたッ…わたしッ…もだよッ……」
2、3秒後には
私はケイの胸の中にいた。
ずっとずっと待ってた。
こんな日を夢見てた。
辛かった日々が、
ケイを想って泣いてた夜が、
走馬灯のように
頭を巡っていた。
「もう離れないで。
一生幸せにする。
大好きだ、アキ…」
ケイの言葉で
私の涙は止まることを忘れた。
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