「あの前にケイから聞いたよ。君のこと。」
「えッ?」
「あいつ入学した時さ、
誰とも友達になろうとしなくて
いつも一人だった。
俺もそんな感じで
こいつ似てるなと思って
俺から近づいた。
そしたらさ
何か心にすげぇー大きなもん抱えてて
いつも苦しそうだった。
最初は何聞いても
答えてくれなかったんだけど、
あることがきっかけで
ケイは俺に心を開いてくれた。
そんで、あいつから
君のこと聞いたわけ。」
「……ケイは…何て言ってたんですか?」
私が尋ねると翔太さんは
ニコッと笑って
「ずっと忘れられないって」