「ねっ、アキはさ彼氏とかいるの?」
ずっと聞きたかったのか
ハルは目をキラキラさせて
こっちを見ていた。
「いないよ。もう3年以上いない。」
そう答えると
ハルは「なーんだ〜。」と
つまらなそうにした。
「ハルは?」
と聞こうとした時
話しかけられた。
「隣、いいですか?」
綺麗な茶色い髪に
スラッとした身体。
甘く優しい声に
芸能人かと思うくらい
整った顔。
モテるであろう人に
話しかけられて
ハルも私も驚いた。
何も答えないので
もう一度同じ質問をされて
ハルが小さく「どうぞ…」
と答えると
その人は優しく笑って
席についた。