え………。



「でも………」




「で、でも?」


あたしの前で話す佑くんの横顔はすごく切なそう。




「俺の存在を知って、結婚間近の親父を簡単に捨てた」


俺みたいなガキのお守りはしたくねーんだと、と言いながら笑う。