けど


「青弥先輩のキス」


今度はあたしを真っ直ぐ見つめて言った。



さっきの甘ったるい声からは想像もできない位の低い声で。


その低い声に、ビクリと背筋に悪寒が走った。




その時、確信した。


この子は



青弥が好きなのだと………。