譜面台の後ろに隠れて、ドアを見つめる。



ゴクリ、と唾を飲んだ瞬間…




「―ダンッ!!!」


と、ドアが手前に倒れてきた。




「…ひっ!」


あまりの音の大きさに身震いする、あたし。





そして………倒れたドアの向こうには、意気揚々とした青弥が見えた。




「…おいっ!」


やっ…やっぱ本当にヤンキーなんだな……。



だって、一蹴りで音楽室のドア倒れちゃうんだよ?



恐るべしっ………!