「―ダンッ!」


あたしは、思いっ切りピアノを叩いた。



高い音色が音楽室に響き渡る。




お願い、気づいてっ!!






「おいっ、亜豆ここに居るのか!?」


青弥………!



あたしは急いでドアに近寄った。


「…青弥!」



「…亜豆!?」


あっ、あたしに気がついたみたい…!