「ちょっと…開けてよっ!」


音楽室に響き渡る、あたしの声。





音楽室があるこの階は教室がないため、放課後は全くと言っていいほど人がいない。



だから、叫んでも意味がない…。



…それに、音楽室なんて防音されている。




つまり、あたしは助けてもらえる確率は…


絶望的に0に近い……。