「桜。帰んぞ」


「おぅ、でも部活動見学してから帰ろうぜ」

なんの部活に入ろうかな

「オレはもうバスケに決めてるんだけど」

そう、英士がいったからバスケ部に見学に行く事にした。


ガラガラっ


体育館に着くと

女子の軍団が何かを囲んでいる。

「暖人くぅん。海里くぅん。こっち向いて!!」

女子の甘ったるい声と香水の匂いがして具合悪くなる。


「英士、なんかここ匂いきつくないか?」

英士は頷いて体育館を出ようとしたとき
「英士、やっと来た。早くバスケしようよ。」


可愛らしい男の子が英士にあゆみよりながらそういって近づいてきた。



英士はばつがわるそうな顔をしてコートのなかにはいっていった。


コートにはいった英士を見て女子たちが


「えーじくぅん。」
と甘ったるい声をあげて応援しはじめた。

あー俺もまじりてぇな。そんなことを思いながら見ていると。


「桜。お前もこいよ。」

英士がそういっておれの手を引っ張ってコートにつれていった。


「英士、おれ入っていいのか?男バスだろう?」


「いいの、いいの。おまえは男だ。問題ナッシング(笑)」

ピキッ!ピキッ!



「おいコラ!てめぇかわいい乙女になんてことを…」

「いいから、いいからあいつらが敵だ」
英士がゆび指した方をみると