side  桜




俺の前で太陽ってやつが


女子に囲まれている



まぁ、あれだけの笑顔見せられて



女たちが気にならないわけないか。


イケメンだし。



そう思っていると



「桜ちゃん。お昼食べにいこ!」


と海里が誘ってきた。



断る理由もないので俺はうなづいた。


杏もつれていこーっと・・


そう考えていると




--パシッ--


誰かに手を掴まれた。


手のほうを見ると



太陽ってやつが俺の手を掴んでいた



そして

「おれも一緒に食っていいか?」



思いもよらぬ一言でおれは


どうしたらいいものか見当がつかなかった。


そんな俺を差し置いて


俺の前に誰かが立った。