ラストに観覧車に乗って、帰ることになった。


「綺麗………。街の向こうに見える海が輝いてるよ………」


まるで、海の中に夕日が沈み込まれてるみたいだった。夕日が海をキラキラと輝かせてる。


「すごいな………」


「そうだね………」


私たちは会話するわけでも、相手を見つめあってるわけでもなく、しばらくの間海を見て無言になっていた。


「………あのさ」


いきなり勇真君が私に声をかけた。


「何?勇真君」


「………もう一度言うけど、俺……僕と、結婚してください。
まだ16歳だから結婚出来る歳じゃないけど、必ず幸せにする。怜美がいなきゃ駄目なんだ。


お願いします。結婚してください」