「いや、大丈夫。気にせず行っておいで」


「だけど………。勇真君のこと、心配だもん」


勇真君の顔を覗き込んで様子を伺う。勇真君は、本当に具合が悪そうな顔をしていた。


「勇真君………。やっぱり具合悪そう……」


「大丈夫。ほんとに大丈夫だから」


「………ちょっと待ってて!!!氷貰ってくる!!」


私はそう言うと、近くの売店で氷を貰った。


「乗りすぎて気持ち悪くなったんでしょ?無理しちゃ駄目だよ」


勇真君に氷をあげながら言う。


「ごめん………。本当は、ジェットコースター苦手なんだ………」


えっ?


「えええ〜〜〜〜!!!先に言ってよ!!かなりつれ回しちゃったじゃん!!」