カチンときて、つい椅子から立ち上がってしまった。


「なんなんだよお前!!」


「なんでそうやってぶつかろうとしないわけ?いつも俺にぶつかってるみたいにやってみろよ」


「そんなこと出来ねぇよ!」


「意気地無し。弱虫。」


「〜〜〜〜〜っ、お前な!!!」


「俺が、怜美ちゃん奪ってもいいわけ?」


「やめろ!!それだけはやめてくれ!!」


「………そんな言い切る勇気があんなら大事なもん守れよ。怜美ちゃんモテるんだから、いつ取られても知らねぇぞ?」


そんなこと言われても………。


「………告白なんか、出来っかよ……」


「ほんと意気地ねぇな。
お前そんな弱くないだろ。勇気出せよ」