………やっぱり……か。


「知ってたよ。そんなこと」


「えっ!?なんで!?つーか、知ってたならなんで言わせんだよ」


「なんとなく?確信ついてたわけじゃないから、本人の口から言ってほしかっただけ」


「そういうことか………」


れおんは落ち着きを取り戻すと、力なく椅子に座った。


「どう思った?俺のこと」


「別に、人を好きになることは悪いことじゃないし、いいんじゃない?
怜美を奪ったとかいうんなら話は別だけどさ」


「………俺さ、こないだばったり街で怜美ちゃんに会ったんだよね」


「ふーん……。それで?」