ツボミ君に私を覚えてほしくて、何度も通った。

常連になって、やっと普通に話せるようになった。

ここまで頑張ってきたのに…

汗ばむ手に、ぎゅっと力を入れた。

「あのっ…」

「はい?」
「こ、これ、ツボミ君に…」
「四月朔日…ですか?」
「いつも…お世話になってるし、もうすぐクリスマスだしっ」

自分でも何を言ってるかわからない。

「あの…お礼ってゆうか…その…」