内村君のシャンプーは気持ちいい。

男の子の大きな手でワシワシされると、スッキリする。

「お疲れ様でした。こちらへどうぞ」

鏡の前の椅子に案内された。

「もうしばらくお待ち下さい」
「はい」

私は鏡ごしにツボミ君を探した。


ヘアカルテをチェックして、こちらに近づいてくる。

きゃー

「こんにちは、今日はカットですね?」
「はは、は、はい…」

私は何を噛んでるんだか。