しばらくして、まだ見習い中で、シャンプーの担当をしている内村君に呼ばれた。

常連になって、何人かの店員さんとも、仲良く話せるようになった。

内村君はその一人だ。

「川嶋様、シャンプー台のほうへどうぞ」

私は立ち上がり、内村君のあとを歩いた。


「外、雪ですか」
「うん、ちょっと降ってたよ」
「ホワイトクリスマスになりますかね?」
「そうなったら綺麗だねー」