毎日毎日、部活の前に現われては話しかけてくる。

どうせ来たって毒舌をはかれるだけなのに。

本当に物好きな人。。。


「“あんた”じゃなくて優也です!!いい加減、名前くらい呼んで下さいよ」


「別に興味ないし。早く部活行けば?」


「興味…ない、ですか」


少し悲しそうに笑いながら下を向いた。

やば…言い過ぎちゃった?

そんな心配をよそに、長谷川君はすぐにいつも笑顔に戻る。


「ま、真由先輩は毎日教室に残って何してんすか?」

「……別に!あんたに関係ないでしょ!?」


「そうっす……ね」


ハハッと苦笑いをしながら、髪をクシャっとかいた。
言えないよ。。
早くに一人で家に帰ったら、寂しい気持ちになるなんて。