やっぱり変だ。。。
恋人同士じゃないけど…
そりゃそうだけど…
前は普通に帰ってたのに。
啌君の方から誘ってくれてたのに。
それに…やっぱり様子がおかしい。
短い会話で何が分かるんだって感じだけど……私は分かるよ。
だって、啌君の事が好きだから。
そう思うとまた胸が痛んだ。
ちゃんと啌君と話したい。
前みたいに一緒に帰りたい。
どうすればいいの?
――――――――――
「ねぇー公香?」
「……ん?何?」
「そのどす黒いオーラどうにかしてよ」
みっちゃんは引きつった顔で私に言った。
今は塾終わりの帰り道。
啌君への誘いを断られた私は、いつも通りみっちゃんと帰ってた。
「別にー…。そんなオーラ出してないよ」
「どの口が言ってんのよ。ずーっと暗い顔して喋れないじゃない。目立たない顔が、もっと目立たなくなっちゃうよ?」
「……そうだねぇ」
みっちゃんの毒舌にも今は何も言い返せない。
あー…やっぱ私暗いのかも。