聖夜君の通う大学の前にきていた。

そろそろ、聖夜君が出てくる時間なんだけどな…。
次々と出てくる大学生。

茶色の髪に軽く巻かれたウェーブ。いかにも大人っていう色っぽさをもった、綺麗な大人の女性。 私……こんなに綺麗な人達がいる学校に通ってる人のことが好きなんだ。

今まで、若いほうがいい。高校の制服きて、スカート短くして……。それが一番可愛い。大学生なんて、おばさんじゃん。って思ってた。
けど、全然違うんだ。
なんだか、悔しい……。

自己嫌悪になって、もう帰ろうと思ったとき。

「真由…ちゃん?」

「え………聖夜君……」

目の前には、不審そうに私を覗きこむ聖夜君がいた。

「何しにきたんだよ」

やっぱり、恐い……。

「ご、ごめんね…勝手に来たりして…聖夜君に謝りたくて。この前の事……」

「ちょっと場所かえねぇ?そんな顔してたら、俺が悪いみてぇじゃん」

「う、ん。ごめんなさい…」

私達は、近くの公園に行った。無論、会話はなかったけど…。

公園に着いて、先に口を開いたのは聖夜君だった。

「で?謝るって何を?」

「えっ…と…」