真由は、うちの腕を引っ張って、とっとと教室に向かった。
無論、教室で待ってた公香にも、猛烈な歓迎を受けました……
よしっ!!
ホントにちゃんと前を向いて歩けそう。
ちょっとだけ不安はあるけど、きっと大丈夫!
そう、思う事にする。
だけど……竜斗がうちに別れを告げたのには、とんでもないワケがあるって事を、この時のうちが知るよしもなかった。。。
――――――――――
「マネージャー!!俺にも水〜!」
「はぁーい!」
うちは、急いで先輩に水を渡していく。
「はいっ!竜斗も」
竜斗の前まで来ると、明るく水を渡した。
「あ、ありがとう」
竜斗と別れてから、もうすぐ1ヶ月。
なるべく意識しないように、竜斗に接してきた。
やっぱり、ちょっとだけ気まずいと思う時もあるけど。
一緒に帰る事はもちろん、笑いあうなんて事も無くなっちゃったしね。