真由は呆れたように、だけど心配そうに言った。


「うっ……ごめんなさい。。。携帯、ずっと電源切ってて……」


「ね、知里?何かあったの?何でも言ってよ……私達、親友でしょ?」


公香………。
そうだよね。うち、公香や真由に何にも言ってなかった。


うちは、ベッドから降りて公香達と同じ、カーペットの上に座りなおした。


「うん……あのね……」


うちは、あの日の出来事を全て話した。


ううん。
あの日の事だけじゃなくて、歩奈美さんの事も、隼人さんが言った事も。


言いながら、何度も涙が出そうになったけど、なんとかこらえた。


話している間、真由と公香は何も言わずにただ、聞いてくれた。




「…だからさ、もううち達は終わったんだ」


最後のこの言葉を言ったら、今まで頑張って堪えてた涙が、とうとう流れ落ちた。