「けどさ、1つだけ聞いていい?」

関谷先輩が悲しそうな笑顔で言う。

「はい?」

「ちーちゃん、竜斗の事が好きなんだろ?」

「えっ!?な、なんでわかったんですかっ!?」

いつからばれてたんだろ…私今、絶対顔真っ赤かだ。

「はは、だってちーちゃん、すぐ顔にでるし。俺はずっと、ちーちゃんの事見てたんだよ?分かりたくなくても、分かるよ」

関谷先輩は今にも消えそうな声で言う。

……………

なんて言えばいいのか分からず、重い沈黙が続く。

「なぁ、ちーちゃん」

先に沈黙を破ったのは、関谷先輩だった。

「何ですか?」

「俺は本気でちーちゃんが好きだし、幸せにする自信もある。もし、ちーちゃんの事を泣かせる奴がいたら、俺は遠慮なく奪いに行くから。」

「関谷先輩…。ありがとう、、。先輩は本当にお人好しすぎますよ…」

駄目。今泣いちゃ駄目だよ。先輩の気持ちに甘えちゃ駄目―――

「じゃ、じゃあ先輩、明日の試合頑張ってください!!さよなら!!」

「ち、ちーちゃん!?……」