「ねぇ知里、聞いてんの?」
「へっ?あっ…ごめん、なさい」
うち、また一人の世界に…
「ホントに、知里のそれ。公香から移っちゃったんだねぇー…」
そうなんだ。
この、一人の世界に入っちゃう癖は、そもそも公香から。
もぅ!悪影響だよ、ホントにぃー!!(←完璧人のせいだよ…)
「でっ?ホントに何があったの?まぁ、大体は分かるけど」
「って事は知ってるんだね。うちが竜斗と喧嘩してるって事」
「やっぱりか。お昼だって、全然竜斗君のとこに行かないし、お得意のノロケ話も聞かせてくれないし。そりゃあ分かるよ」
「そーだよね………」
真由達には心配かけたくなかったから、言わなかったんだけどな。
やっぱり、分かっちゃうよね。
真由が知ってるって事は、公香も分かってるのか。