だって、そんなの無理だし……

うちは容姿からして童顔だし、、、背も低いから似合わないんだよ。


「ね、竜斗。
そろそろ帰ろうよ。
うちの家、厳しいから怒られちゃう」


「あ、ごめん!気付かなくて」


「ううんっ!行こ?」


うちは、スッと竜斗の手に自分の手を重ねた。
恋人繋ぎも慣れたもの。


他愛もない話をしながら、キラキラと光りながらうち達を見つめている星達の下を歩いた。








―――――――――

――プルルルルル――プルルルルル――プルル――


「もしもし?」


3コール目の途中で電話に出た。


「あ、真由?うちだけど」

「知里でしょ?
どしたの?」


「あ、のさ……相談があるんだけど」


「ん?どした?」


「あのね…単刀直入に言うんだけど、、、うちって浴衣とか、似合うかな?」


「へっ!?あ、うんっ♪
知里なら、絶対似合うよ!」