「…うん、?」


「だ、からさ……

日曜、駅前で夏祭りあんの知ってる?


もし……そうゆうの興味あるなら、行かないかなぁって思って」


竜斗は歩くスピードを落としながら、繋いでいる手に少しだけ力が強まるのを感じた。


「……」


うちは、一瞬竜斗が言っている事が理解できず
思考停止した。


………えっ――?
竜斗は、もしかして
デートしようって言ってるの?


そう気付いた途端、
嬉しさが込み上げてきた。
竜斗とデート…
デート……デート……


そんなっ///

竜斗が誘ってくれるなんて///


うちは嬉しさのあまり、
黙っていると


「や、やっぱいいわ。
嫌、だよな。
やっぱ」


「…へ?」


竜斗が悲しそうな声で言った言葉に、うちは絶句した。


「ハハッ。
忘れて、、ごめん」


「い、嫌っ!!
うち、行きたいよっ!」


遊べなくなるのが
嫌で必死で言った。