「うん…。
そうなんだ。あっけど、みっちゃんは関係ないよ!
私がただ……酷い事言っちゃっただけだから」
「何でもいいからいってきな!?
そんな公香と一緒にいても、私楽しくないよ。
公香らしくないよ」
みっちゃん………。
そうだよね。
こんな風にいつまで経ってもくよくよしてたらダメだよね!!
「うんっ!
行ってくるよ。
ごめんね、みっちゃん。
それとー……ありがとっ」
そう言うとみっちゃんは
ふっと笑って頷いた。
私は走った。
啌君がどこにいるのかなんて、考えなくても分かった。
「啌君っ」
はぁはぁと息を切らせて向かったのは、中庭。
案の定、啌君はベンチに腰かけて本を読んでた。
私が声をかけると
驚いたようにこっちを
向いたけど、すぐに目をそらせ“何?”って冷たく言った。
「あのねっ――この前はごめんっ」