それからずっとプールで
遊んでた。
ここ数日間の勉強で溜まった疲れとか、友達との事とか、全部忘れられた。
ほんとにほんとに楽しかった。
だけどね、ほんとに一つだけ。
たった一つだけ、頭から離れない事があったんだ。
―――――謝りたい……啌君に。
このままじゃ嫌だよ――
私は、この想い…伝えたいんだ。
「ね、公香」
「ん?」
プールから上がり、レストランに入ってお昼ご飯を食べてる時、みっちゃんが
ふいに私に話し掛けてきた。
優しく笑顔を浮かべて。
「行っておいでよ。
私の事はいいからさ」
「……えっ?
何の事?」
「ずっと……考えてるでしょ?
プリンスの事。
公香ってすぐに顔に出るよねー。
どうせ、あたしの事が気に掛かって喧嘩でもしたんでしょ?」
すっ!すごすぎるよ、みっちゃん。