そっか。
そうだったんだ……


だけど、ならどうして?
何であんな嘘ついたんだろう。


そう考えていると、みっちゃんはそれを察したのか
話しはじめた。


「あたしね、やっぱりこれ以上公香にひどいことはしたくないから、本当の事言うね」


「うん……。
何?」


そう聞くと、みっちゃんは決心したように一つ深呼吸をすると、口を開いた。


「昨日の朝……公香にひどいこと言った子いたでしょ?」


あー……
朝ごはんの会場で
私に罵声を浴びせた“彼女”か。


「うん、」


「その子、里香子(リカコ)って言うんだけどね

里香子はプリンスの元カノなの」


………え?


「そ、そうなんだ……」


「あたしも詳しい事は分からないけど、里香子はまだプリンスの事が好きなの。

半年くらい前に別れてるんだけどね……」


啌君……彼女いたんだね。
なんだか意外だな。

ショックかも…なんちゃってね。