「伝えて起きたいこと?」

『そう。
私ね、過去から逃げない事にしたよ。

気付いてたかも知れないけど私、男の人が怖くなってたんだ。

信じられなくなってた。


だけどね、ある人のお陰で分かったんだ。


どうどうと、前を向いて歩けばいいって。

あいつみたいにさ』


あの人?あいつ?
きっと、それはあの一年生の男の子だろうって直感で思った。


真由は、ちゃんと頑張ってるんだね。



「――そっかぁ。
よかったよ、真由。

私は、いいと思うよ。
あの一年生。

優しそうだし、きっと真由の事大切にしてくれると思うよ。

真由にしては、いい人選んだねぇー!」


『な、なんで分かったの!?///

公香って、超能力者なんだねぇ。

まぁ、ありがとう。
私…正直まだあいつの事、どう思ってるのか分からないけど、きっと大切な人だと思う』


超能力者って…
それで納得してる真由は何?

おかしくて心の中で笑った。