「あーそうかよ。
確かに俺には、関係ねぇーよな。
んじゃ、もういいわ」
啌君はそう言うと、ため息を一つして去っていった。
啌君が冷たいのはいつもの事だけど…
今のは本当に怒ってたってバカの私でも分かった。
せっかく心配してくれたのに……ごめんね。
私は中庭のベンチに腰を下ろし、また一人で泣いた。
もう、どうすればいいか分からなくて。
〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜
ようやく涙が乾いた頃、ポケットの中の携帯が鳴った。
パカッ
携帯を開くと、そこには“真由”の文字が。
「――もしもし」
『あっ公香?まだ起きてた!?
てか今大丈夫?』
いつもの明るいテンションで言う。
いつもなら、うるさいと思うテンション(←失礼)も今はホッとする。
「うん―。大丈夫だよ。
どしたの?」
『私さ、伝えて起きたいことがあって』