「美香子が教えてくれたんだよっ!!

プリンスの事狙ってんのは、憧れてんのは皆同じなんだよ!!

卑怯な手使ってんじゃねーーよ!!」



みっちゃんが…?
嘘でしょ?嘘だよね?


ひどいよ、ひどすぎるよ………


「――っ」


私は会場から飛び出した。
みんなから睨まれた事より、彼女から罵声をくらったことより、

何よりみっちゃんに裏切られた事が辛かった。

悔しかった。










私はその後、授業をさぼった。

塾長から後でこっぴどく怒られるのは、目に見えてたけど………今はみっちゃんに会いたくなかったから。