「――え?」
会場にいた、塾生全員が私を見ている。
男子と女子は、会場が違うから女子だけなんだけど。
だけど、おかしい……いきなり飛び込んできたんだから注目されるのは無理ないんだけど、、、みんな………私を睨んでる…………?
「さいってぇだね。あんた」
男子の前とは全然態度の違う、気が強くて有名な彼女が言う。
「―な、にが……?」
私は訳が分からず、おどおどしながら聞く。
「とぼけてんじゃねーよ!!これ見ろよ!」
彼女が指差した先には―――
っ!!!
私は驚き、手で口を押さえた。
目の前の壁には、写真が一枚貼ってあった。
―――私と、それから…………啌君が手を繋いで見つめあっている写真。
「な、んで……」
私はとっさにみっちゃんの姿を探すと、みんなと同じように私を睨み付けるみっちゃんがいた。