小さい頃、真由ちゃんが将来はナースになりたいと言っていたのを思い出し、まさかと思い検索してみたんだ。
そして3月。
オレは真由ちゃんの通っている学校をうけ、なんとか合格。
オレは看護科じゃなく、普通科だけど。
ばあちゃんもオレの思いに折れやっと許してくれた。
そして今年の春、オレの居た町に戻って来た。
元いた家は、もう無いから近くのマンションを借りて生活した。
―――――――――
そこまで話すと、真由ちゃんはずーずーと鼻をすすりながら泣いていた。
「ま、ゆ……ちゃん?」
「い、言っとくけど、同情なんかじゃないからねっ――!?」
いつものツンツン真由ちゃんの口調で言う。
そう言えば久しぶりに真由ちゃんを見たとき、驚いたっけな…。
けど、すぐに分かった。
その真由ちゃんが偽りだって事。
けど、今は違う。
心配させないようにしてくれてるのが伝わってくる。