それどころか、父さんの会社が邪魔になったその会社は父さんの会社を潰しにかかった。
父さんの会社はずっと、その会社と共に事業をしていたから、頼れるものがなく何も出来ないまま、倒産してしまったんだ」
「―――――そ、んな――」
「――父さんの優しさが、あだになってしまった」
そこまで言うとじいちゃんは静かに涙を流した。
自分の息子だもんな。。。
「けど……なんで?
うちには少なくとも、生活していけるだけの金はあったはずだよ。
なのに……なんで借金なんか………」
じいちゃんはゆっくりと首を振った。
「お前の父さんは……優しいから、、、いや…馬鹿だからその会社に
全財産を………」
「そんなっ――!!
父さんと母さんは今どこにっ!?」
「さっきも言っただろう。じいちゃんにも分からないんだ……
お前をここに越さしたのは、お前を守るためだったんだ」
「……」