マネージャーの仕事に戻り
作業していると…

「知里、元気出せよっ!!潤先輩は気にしてねーみたいだし」

「竜斗…うんっ!!ありがとう。大丈夫だよ。それより、助けてくれてありがとうね」

「いや。知里は潤先輩の事が好きだもんな。緊張したんだろ」

「うん…」

なんでだろ…
竜斗には何でも、見透かされてるような気がする。
私の全てを分かってくれているような…

それって、自惚れてるのかな?

「あのさ、今日帰る奴いねーなら俺と一緒に帰んねー?」

「うん!うちもね、色々聞いてほしいことがあるんだ」

「あぁー…そか。聞くよ。んじゃあ、練習まだ残ってるから」

「うん。頑張って!!」

手をあげてニコッと笑った竜斗は、練習をしに走り去っていった。

竜斗に話を聞いてもらうと、不安が飛んでいっちゃうような気がするんだ。

竜斗がいてくれたから、私は今も関谷先輩の事を好きでいられるんだと思う。

「よし!!気を取り直して、さっさと仕事終わらせよう!!」