「………え?」
「7年前だって…突然私の前から消えちゃったくせに、また居なくなっちゃうの!?また私を1人にするの!?」
今私が居るのは体育館で、
部員達に大注目されているにも関わらず
私は大きな声で叫んだ。
優也が持っていたバスケットボールを落とす。
「…ま、まゆちゃん。
一旦ここ出よ?」
優也はそう言うと、私の肩を抱き外に出た。
―――――――――
「まゆちゃん?」
優也は優しい声で私の事を呼ぶ。
「……なに?」
「オレがいなくなった本当の理由、、教えよっか?」
「………本当の理由…?」
「…うん。オレは事故なんてしてないよ」
「えっ!?どうゆー事?」
そう言うと、優也はニコッと苦笑いをして
静かに話しだした。
――――――――――
【side 優也】
あれは、7年前。
まゆちゃんと砂のお城を作った日。
母さんが向かえにきて、一緒に帰った。