それから優也達家族がどうなったかは、分からない。
優也は、向日葵のような輝く笑顔を残したまま………突然私の前から消えたんだ。
私にとっての優也への好きが“初恋”であったと気付いたのは、優也が居なくなった後だった………。
だから………
優也が私の前に居るのは、あり得ない事なんだ。
だって、そうでしょ?
優也は…死んじゃったんだから。
「―――ゆうやっ!!」
7年前の事を思い出しながら、私は走っていた。
優也のもとに。
「―――まゆ…先輩?」
「なんでっ……なんでまた私を1人にするのっ!?
もうっ――もう失いたくないよ!!!」