その日も、私は優也と遊ぶ約束をしていた。


「明日は絶対かんせーさせようねっ!僕とまゆちゃんのお城」


って。。。
砂場の真ん中にある、作りかけの砂のお城を指差して言ってた。



なのに………その日、
公園でどんなに待っても、優也は来なかった。


「ゆーやったら…忘れちゃったのかな?」


そんな風に、軽くしか考えなかった。


それから、優也の家に行ってインターホンを押した。

けど…誰も出てこなくて。


「ゆーやぁ?あーそーぼー」


ドアの外から大きな声で
呼んでみた。





―――ガチャ。


玄関のドアが静かに開く。

「……お、ばちゃん??どうして、泣いてるの……?」


そこには目を腫らして泣いている、優也のお母さんがいた。