「まゆちゃーんっ」


「あぁ!優也、遅いよー」

「へへへっ。ごめんねー?」


すっごく小さくて可愛くて、元気で……何より優しい優也の事が大好きだった。

優也は家が隣で、小さい頃から幼なじみのように育ってきた。


優也がいじめられてる時は、よく助けたりしたっけ………

そんな時は、決まって同じ事を言うんだ。


『まゆちゃんは、僕のヒーローだね!!おーきくなったら、今度は僕がまゆちゃんのヒーローになるからねっ!!』


その時の小さな顔がクシャってなる、向日葵みたいにキラキラしてる笑顔が私は大好きだった。


「ずっとずーっと真由の事、守ってくれる??」


「うんっ!!ずっと僕がまゆちゃんを守るよ。まゆちゃんをいじめる子がいたら、飛んでくからねっ」


………ずっとずっと私を守る。
そんなの絶対だと思ってた。
ずっと、私のそばにいてくれると思ってた。

そう…。
あの時までは…。